相続税とは,被相続人の死亡により、相続人が相続で取得する財産に対して課税される税金のことをいいます。この相続税は,相続等により財産を取得した者が自ら納税義務者となるかを判定し,税額を計算し,被相続人の死亡後10か月以内に申告書を作成して提出し,納付する,自己申告制度となっています。
しかし,相続税は,必ずしも相続によって財産を取得した人全員に課されるものではありません。
相続税が課税されるのは、大まかにいうと,遺産の総額が相続税の基礎控除額を超えた場合に限られます。平成27年1月1日時点では,基礎控除額は,3000万円+法定相続人の数×600万円と定められています。
また,小規模宅地等についての課税価格の計算の特例や配偶者の税額軽減の特例などの税額が軽減される特例もありますので,特例に該当する場合は,これを控除して相続税の税額を計算することになります。